スタック
スタックアクチュエーターは、それぞれ独立した多層圧電素子、またはエレクトロストリクティブ (電歪)セラミックから出来ています。
通常その断面は円形、または長方形をしています。決められた極性の電圧が印可されると、スタックは d33効果により軸方向に伸びます。
伸長率は2%にまで達します。セラミックスタックの取り付け方向は、常に軸方向のみに力が加わるよう配慮して下さい。 |
アクチュエーターの名称: PSt A/B/
C |
A: 最大駆動電圧 |
B: スタック径 |
C: ストローク長 0V〜Vmax |
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リングアクチュエーター、空洞スタック
バルクスタックと原則として同じ積層構造をしています。その中心には穴が空いてます。この穴の目的は、光学的アライメント、または電気的・機械的設計を容易にするためです。
更なる利点は、同じ断面積のバルクスタックに比べ径が大きく取れることです。この事は曲げや剪断応力に対して安定度が増し有利です。特に長いアクチュエータが必要な場合では、静電容量が小さくなり電力消費の低下が期出来有利です。
自己発熱が予想されるダイナミックな使い方において、リング構造は冷効率が良くより広い柔軟性を確保出来ます。ストロークなど、アクチュエーターとしての性能に関して言えば、リングアクチュエーターの方が性能は優れています。(PZT 内外側メタライゼーションチューブ) |
リングアクチュエーターの名称: HPSt A/B1-B2/C |
B1/B2: 外径/内径 |
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予備荷重構造のケーシングアクチュエーター
ピエゾセラミックスタックをケーシングすることは、一般的に機械的衝撃から本体を保護し、周囲環境からの影響を最小限にします。
通常ピエゾアクチュエータスタックでは、常にスタックを押す力 (ある種の予圧で予備荷重と呼ばれています)が必要で、この機構をケーシングの中に組み込みます。この事により、本来ピエゾアクチュエーターには備わっていない張力を扱うことを可能にし、ダイナミック動作を可能にしています。これにより、ピエゾメカニックス社のピエゾ素子はより一層使いやすい物となります。 |
アクチュエータの名称: PSt...VS D |
D ケイシングの直径(単位mm) |
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