常時スタックにかける圧縮力を予備負荷(prestress)と呼びます。一般的なアプリケーションには、スプリングにより予備負荷をかけたスタックアクチュエーターをお勧めします。予備負荷のかかったアクチュエーターの特徴は:
- スタックピエゾ素子の弱点である、引張応力の補償による破壊の防止。
- 剛性(Stiffness)の改善。
- 曲げ衝撃、軸方向以外力の衝撃に対するアクチュエーターの耐久性能の向上。
単に機械的な予備負荷(予備負荷)を与える事で、容易にピエゾアクチュエータは高いダイナミックな動作(高周波振動、パルス動作)で使用出来るようになります。
エゾメカニック社の予備負荷付き標準アクチュエーター PSt...VS は最大定格荷重のおよそ 10-20% の予備負荷をかけています。したがって、アクチュエーターはこのレベルまでの張力を扱うことが出来ます。ピエゾアクチュエータのフロントプレートは、ピエゾスタックからの張力は伝わらない構造になっているため、静的オーバーストレスはに対しては、セラミックスタックに何らのダメッジも及ぼしません。
概算の計算式は: | | |
FR = m 冤 / 冲2 | | m 負荷 |
| | 冤 ストローク |
| | 冲 最小リセット時間 |
さらに大きな予備負荷カかを必とするアプリケーションもあります。例えば重たい負荷をアクチェーターの先端に固定し、ダイナミックな制御をする時です。ここで予備負荷は、アクシュエーターが縮むサイクル(リセット時間)以内に重い負荷を十分迅速に加速し、元の位置まで戻すに必要なレベルでなくてはなりません。
基本的に予備負荷は、カタログに記載された最大負荷まで加えることが出来ます。1つの簡単な基準は、アクチュエーターから対称的な力(押す力/引く力)を得るために 50% の予備負荷を使用するこです。さらにその上、予備負荷は外部より加える事が出来ます。多くの場合、全体のメカニズムがアクーチュエータに対する予備負荷として役に立ちまた、振動力による機械的なバックラッシュは排除されます。
ピエゾアクチュエーターはセラミックで出来ていて、その素材は非常に大きな力 106N/m2 程度の力に耐ることが出来ます。しかしながらこの力の 20% 〜 30% の力を超えるとセラミックは消極しピエゾアクチュエーターとしての機能は失われてしましますので注意が必要です。
さらにゆがみに対しては、ピエゾの横方向の力が加わることになります。長さ/直径の比が高いスタックを使用することで安定した力配分が期待できます。
最大負荷は主に、ピエゾアクチュエーターのアクティブな断面に依存します。特にケーシングしていないピエゾセラミックを大き負荷で使う場合、負荷の偏りがなく、ピエゾ断面に均等に負荷がかかるように設計して下さい。 |