Stroke (ストローク) μm |
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ピエゾアクチュエータのストローク(伸張)は、Force(発生力)と荷重の大きさとのバランス決まります。(下図参照) 最大ストロークとは無負荷時のストロークで Free stroke, max stroke, Displacement 等の名称としてカタログに記載されています。 |
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Force (発生力) N |
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ピエゾアクチュエータの発生力は、 Blocking force, max force generation, Blocked force 等と表現され、そのピエゾアクチュエータが発生しうる最大の力で定義されています。アクチュエータに最大駆動電圧を掛け、アクチュエータのストローク(伸張)を完全に押さえ込んだときの外圧に等しい力です。 |
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縦軸にストローク、横軸に発生力をとった場合、実際のアクチュエータが動作する領域は最大ストローク (無負荷時ストローク) と最大発生力 (ストロークを完全に押さえ込んだときの力) を結んだ左図斜め直線上です。 駆動電圧を変化させた場合、この直線はグラフ上で平行移動します。 |
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Stiffness (剛性) N/μm |
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スティフネスはピエゾアクチュエーターの硬度で、弾性スプリング定数の別の表現です。スティフネス S は、固体の弾性モジュール E の寸法に関係する次の式で表すことが出来ます: S=E*D/L D:アクチュエータースタックの断面 L:アクチュエーターの長さ |
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共振周波数 f0 Hz |
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デバイスを無負荷単体で駆動したときの共振周波数です。スタックしたデバイスを共振周波数で使用するとスタック面が破壊する恐れがあり、共振周波数での使用は絶対に避けてください。実際に使用できる周波数は 共振周波数の 1/10 程度に設定して下さい。また負荷を接続することで系全体のマスが増えるため、共振周波数は低くなります。 |
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最大駆動電圧 V |
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ピエゾアクチュエータを駆動するためにデバイスに印加することの出来る最大電圧です。一般的にはデバイスには極性があり、負極性電圧は正極性と比べ小さな値(-30〜+150V)となります。 |
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Polarization (分極) |
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ピエゾアクチュエータは、分極したセラミックスで出来ています。このセラミックスの分極は、ピエゾアクチュエータを製造する工程で付けられます。分極があることでピエゾアクチュエータは、駆動するための印加電圧が電極に加えられるとその方向に電界が発生し、分極分子の配列が変わりセラミックスの伸びが発生します。 |
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Depolarization and Over Voltage (消極・過電圧) |
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消極(減極)は、この分極特性を消滅することで、絶対に避けなければなりません。通常の使い方では、素子の伸張能力は何年間使用しても変わりません。特殊な用途で、極性と逆の方向に電圧をかけることがありますが、逆方向電圧は定格電圧の20%を超えてはなりません。もし逆過電圧をかけると、不可逆な消極を引き起こし、もはやアクチュエータとしての機能がなくなります。また、過電圧はしばしばセラミック内に絶縁破壊を起こし、素子が使用できなくなります。 |